2023.05.01墓じまい
-後悔しない墓じまいの進め方-①
こんにちは。
今回は「墓じまい」をテーマとして、現在のお墓の管理などについてお悩みの方へ向けた記事になります。
【近年のお墓事情】
一般的にお墓といえば、山の方の霊園や少し不便な場所にあることをイメージされる方が多いと思います。しかし、近年ではそういったお墓ではなく、自宅から近い墓地や室内型の納骨堂などのお墓を検討される方が増えてきています。それに伴い、徐々に「墓じまい」という言葉が世の中に浸透され始めてきました。
では、「墓じまい」とはどういったものなのか、手続きをどのようにすればよいかといったことをまとめていきます。
【墓じまい(改葬)について】
そもそも「墓じまい(改葬)」の意味としては、現在のお墓やご遺骨を別の場所に移し、新たに埋葬することを指します。簡単にいうとお墓のお引越しです。「墓地が遠方にあり、なかなかお参りに行けない」「お墓の跡継ぎいない、または負担をかけたくない」「掃除や管理が大変」といった理由で墓じまいを検討する人が増えています。
例えば、納骨堂のお墓なら駅近などのアクセスしやすい場所にあり、季節や天候に左右されず、負担なく快適に参拝ができるというような利便性があります。実際に当寺でも、なかなかお墓参りに行けない場所よりいつでも気軽にお墓参りできるということから、ご自身や後継ぎの方はもちろん、ご先祖様のために墓じまいをされてお骨を納める方がたくさんいらっしゃいます。
【墓じまい(改葬)の種類】
さて、実際に墓じまいの際にご遺骨を移すといってもさまざまな方法があります。それぞれ、規模や範囲が異なるのでしっかりと現状の把握と理想の供養について考える必要があります。
①お墓のご遺骨をすべて移す(既存墓は撤去)
最もよく行われる改葬の方法です。ご遺骨を全て新しい墓地に移すことで、ひとつの墓地でご先祖様とご自身や子孫の供養ができます。
②墓石とご遺骨をまとめて移す(既存墓ごと移す)
こちらは①と似ていますが「せっかく高価な墓石で建てたので」「思い入れが強くて処分はしたくない」などの場合に、行われることがあります。ただし、受入先の墓地によっては移設不可な場所もあり、見積り費用も高額になる傾向があります。
③特定の人のご遺骨のみ移す(既存墓は残る)
一例ですが、「ご先祖様はそのままで、両親のお骨だけを移したい」というような場合です。お墓を撤去しない分、費用面は比較的少額で済みます。
④ご遺骨の一部を移す(分骨になり、既存墓は残る)
厳密には改葬ではなく、「分骨」という工程です。少量の遺骨を取り出すだけですので、墓地を2つ管理することになります。なお、自治体への改葬申請手続きは不要ですが、墓地管理者に分骨の証明をしてもらう必要があります。
このように各家の状況により、改葬の手段はかなり異なってきます。大切な方の供養には、何が一番いい方法なのか、親族とよく話し合うことが大切になるでしょう。
次回は、上記の改葬手続きに必要な段取りなどをまとめてみたいと思います。
今回は「墓じまい」をテーマとして、現在のお墓の管理などについてお悩みの方へ向けた記事になります。
【近年のお墓事情】
一般的にお墓といえば、山の方の霊園や少し不便な場所にあることをイメージされる方が多いと思います。しかし、近年ではそういったお墓ではなく、自宅から近い墓地や室内型の納骨堂などのお墓を検討される方が増えてきています。それに伴い、徐々に「墓じまい」という言葉が世の中に浸透され始めてきました。
では、「墓じまい」とはどういったものなのか、手続きをどのようにすればよいかといったことをまとめていきます。
【墓じまい(改葬)について】
そもそも「墓じまい(改葬)」の意味としては、現在のお墓やご遺骨を別の場所に移し、新たに埋葬することを指します。簡単にいうとお墓のお引越しです。「墓地が遠方にあり、なかなかお参りに行けない」「お墓の跡継ぎいない、または負担をかけたくない」「掃除や管理が大変」といった理由で墓じまいを検討する人が増えています。
例えば、納骨堂のお墓なら駅近などのアクセスしやすい場所にあり、季節や天候に左右されず、負担なく快適に参拝ができるというような利便性があります。実際に当寺でも、なかなかお墓参りに行けない場所よりいつでも気軽にお墓参りできるということから、ご自身や後継ぎの方はもちろん、ご先祖様のために墓じまいをされてお骨を納める方がたくさんいらっしゃいます。
【墓じまい(改葬)の種類】
さて、実際に墓じまいの際にご遺骨を移すといってもさまざまな方法があります。それぞれ、規模や範囲が異なるのでしっかりと現状の把握と理想の供養について考える必要があります。
①お墓のご遺骨をすべて移す(既存墓は撤去)
最もよく行われる改葬の方法です。ご遺骨を全て新しい墓地に移すことで、ひとつの墓地でご先祖様とご自身や子孫の供養ができます。
②墓石とご遺骨をまとめて移す(既存墓ごと移す)
こちらは①と似ていますが「せっかく高価な墓石で建てたので」「思い入れが強くて処分はしたくない」などの場合に、行われることがあります。ただし、受入先の墓地によっては移設不可な場所もあり、見積り費用も高額になる傾向があります。
③特定の人のご遺骨のみ移す(既存墓は残る)
一例ですが、「ご先祖様はそのままで、両親のお骨だけを移したい」というような場合です。お墓を撤去しない分、費用面は比較的少額で済みます。
④ご遺骨の一部を移す(分骨になり、既存墓は残る)
厳密には改葬ではなく、「分骨」という工程です。少量の遺骨を取り出すだけですので、墓地を2つ管理することになります。なお、自治体への改葬申請手続きは不要ですが、墓地管理者に分骨の証明をしてもらう必要があります。
このように各家の状況により、改葬の手段はかなり異なってきます。大切な方の供養には、何が一番いい方法なのか、親族とよく話し合うことが大切になるでしょう。
次回は、上記の改葬手続きに必要な段取りなどをまとめてみたいと思います。
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